深緑の人工芝の上に咲いた12のオレンジの花は、大観衆に見守られて華麗に舞った−−11月16日と22日にそれぞれ大阪ドーム、東京ドームで開催されたスポーツフェスティバル2003のメインイベントとして、ハロプロ選抜チームとフットサルクラブチームとのフットサルの試合が行われた。
  運動会の中の競技のため、試合前にはすでにケガした選手や体力が尽きた選手が多く、コンディションは最悪だった。しかも相手は試合直前までボールを使って練習するなど準備万端だった一方、ハロプロチームは試合開始直前までボールにすら触れることができないまま試合に臨むしかなかった。
  しかし、試合中はそんなハンデを感じさせないほど選手は大健闘した。紺野&辻のGKコンビはハッスルプレーを連発。DFの後藤は体を張ってシュートを防ぎ、FWの吉澤は最後まで諦めることなくゴールを狙い続けた。
  出場した全選手が自分の持っている力を出し切った試合だった。勝利という栄冠は手にすることはできなかったが、それぞれが初めての試合で得たものはとてつもなく大きかった。
  その中でも最大のものは2得点したことだった。大会参加前にチーム全体で掲げた目標が「1点取ること」だっただけに、1戦目が無得点という結果でプレッシャーのかかる2戦目に2点取れたことは、次に繋がる大きな自信となったに違いない。

「1点を取る!」
  東京ドーム大会前に掲げられたハロプロ選抜チームの目標は、しっかりと達成された。
  この試合、2ゴールを生んだのは個人技でも戦術でもなく、「何としてでも1点を取るんだ!」とチーム全体をひとつにまとめた気持ちの繋がりだった。
  石川のゴールの瞬間、コートにいる者もベンチにいた者もすべてが抱き合い、喜び合った。9月から練習を積み重ねて大会前には週3〜4回もの練習時間を作った。コンサートやミュージカルで培った普段の友情とは違って、ハードなスケジュールの中で、ともに厳しい練習に取り組む仲間としての絆や信頼感が大きくなっていった。
  ひとりはチームのために、チームはひとりのために−−。
  試合結果だけ見れば大敗かもしれない。しかしこの試合の中で生まれた2得点が、このフットサルへの挑戦プロジェクトを次の段階へと進ませる源となったことは間違いない。
  試合後、メンバーの口から「次は勝ちたいという気持ちになった」と言う言葉が何度も聞かれた。また、選抜に漏れ観戦していたメンバーからも「ぜひ加わりたい!」という立候補の声もあがった。
  デビューの2戦は連敗に終わった。しかし、この2試合が、そして2得点が、ハロプロメンバーのフットサルへの挑戦が第2章へと繋がっていく重要なポイントとなったことは間違いない。

2003年11月16日(SUN)大阪ドーム大会
ハロプロ選抜     スペランツァFC高槻
0 前半 2
0 後半 5
0 合計 7
2003年11月22日(SUN) 東京ドーム大会
ハロプロ選抜     十城クラブ
1 前半 6
1 後半 3
2 合計 9

1 紺野あさ美
7 里田まい
2 石川梨華
8 柴田あゆみ
3 小川麻琴
9 後藤真希
4 みうな
10 あさみ
5 吉澤ひとみ
11 松浦亜弥
6 斉藤瞳
12 辻希美