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吉澤 吉澤 本を読ませていただきました。すごい面白かったです。でも、各メンバーに対してページの最後にある「From吉澤キャプテン」を読んで、「私、偉そうじゃない?」ってちょっと心配になりました(笑)。
――各メンバーに対する思いをインタビューさせてもらった時、予定時間を大幅にオーバーするほど熱く語ってもらいました。あの時、この吉澤キャプテンの熱いメッセージは絶対にちゃんと載せたいって思いました。実際に出来上がりを見て、やっぱり吉澤さんに語ってもらって大正解だったなと改めて感じました。
吉澤 同じチームメイトに対して、「あなた監督じゃないんだから」って思われないかな?って心配ではあるんですけど(笑)。でも、あれだけひとりひとりのことをしっかり語れたのは、「この2年間、ちゃんとみんなを見ていたということなんだな」とは自分でも思いました。

――ほとんどのメンバーのインタビューの中に吉澤さんの名前が出てきました。こちらのまったく仕向けてないのに、メンバーが自然と話してくれました。やっぱり、ガッタスのメンバーにとって吉澤キャプテンの存在はとてつもなく大きいというのが、本を作った率直な感想でした。
吉澤 感想で言えば、本当にチーム内部のことがたくさん出てきたり、それぞれの精神的なことがたくさん書かれていて、私自身「そうだったんだ!」って思うことも多かったですね。やめたいと思った時期があって、それを乗り越えたという経験を多くのメンバーが持っていたり。あとは、たとえば7月の大会のコンコンとのやり取りだとか、合宿での辻とのやり取りだとか。そんな本当だったら当事者しか知らなかったことを、この本を読んだメンバー全員が知ることで、ガッタスとしてのキズナがさらに深まるんじゃないかって気がしました。
――でも正直、ここまで書くか!って思ったでしょ?(笑)。
吉澤 吉澤的には、逆にこれですっきりしたことがいっぱいありましたよ。たとえば、私のプレースタイルについて、なぜ今までそういうプレースタイルを選択していたのかを正確に伝えてもらえたのは嬉しかったですね。今までは自分勝手に見えたかもしれないけれど、本当はいろいろ考えてやっていたということや、スポーツが大好きなこと、メンバーを心から信頼しているということなんかが本を読んでもらえれば伝わるんじゃないかと思いました。でも、メンバーは本を読んでみて、果たしてどんな感想を持ったのかも、ちょっと気になります。特に「From吉澤キャプテン」の部分を読んだ感想を知りたい。私、超偉そうだから(笑)。今すぐじゃなく、ちょっと時間をおいてから聞いてみたいですね。
――あの本はちょうど3年目を迎える頃にインタビューしたものですが、それからもうすでに数ヵ月が経っています。
吉澤 今、ガッタスはもうすでに次の段階に入っていますね。あの本のインタビューの頃と比べると、今はさらなる進化を目指して、もう走り出していますから。これからもいっぱい成果を残して、またこういう形の本が少しでも早く出せるようになりたいですね。
――そうですね。ガッタスはまだまだ続く。多くの人から「プロローグがあるのに、なぜエピローグがないんだ」って言われたんですが、まだガッタスは続いていて、あの本の内容もあくまで過程に過ぎないと思ったから、あえてプロローグという形の締めの言葉は入れなかったんです。
吉澤 そうですよね。ガッタスの活動はまだまだ続きますから、まだまだエピローグは必要ないですよね。
――ガッタスの活動が続くという話で言えば、もともとからハロプロのフットサル活動は長期的なプランだったんですよね。
吉澤 そうですね。実は、最初に日本サッカー協会から「フットサルの普及と女子サッカーの応援に力を貸してほしい」という依頼が事務所に来たんです。2003年の春頃だったそうなんですが、その時、事務所内では「ただ単に応援歌を歌うということでは本当の意味での普及には繋がらない」と考えて、「実際にフットサルチームを作って、ハロプロのタレントたちがプレーすることでフットサルの普及に繋げていこう」ということで日本サッカー協会の依頼を受けたそうです。それで、2003年9月9日の「フットサル宣言」からフットサルを始めることになったんですが、私たちはその時はまだフットサルに取り組む本当の理由を聞かされていなかったんです。だから、その頃の私たちにとっては「とにかくフットサルという未知のスポーツにチャレンジしてみるんだ」という思いでした。「フットサル宣言」以降、ハロプロのほとんどのメンバーがフットサルの練習に参加していたんですが、長期的な活動を前提に、まずはチームを立ち上げて、その年のスポフェスでフットサルの試合をすることを目指してやってみようということになりました。それで「フットサル宣言」から約1ヵ月後、フットサルの練習に参加したメンバーの中から『ハロプロ選抜』として、12名が選ばれました。その頃はまだ、私たちの中にはフットサルをするということに対する不安もあったんですけど、私は個人的に事務所の方から「フットサルの普及」の為にフットサルをやっているという話を聞かされていましたし、実際にスポフェスでフットサルの試合をやってみたらすごく充実感があった。試合後にメンバー全員が集められて、「私たち(事務所)としては今後もフットサル普及という理念を持って長期的な活動としてフットサルを考えています。でも、実際にやるのはあなたたちです。あなたたちのやろうという意志が活動の大前提だから、意見を聞かせてほしい」と事務所の方に言われました。あの時点では芸能人チームもいなかったし、私たちが出場できる大会といえば都大会(東京都女子フットサル大会)ぐらいしかなかったので「これからは一般の方たちと試合をすることになります。今までにない大変な挑戦かもしれない」とも言われました。その時、メンバー12人全員が「それでもやりたい!続けたい!」と言って。それでまずは都大会を目標にフットサル活動が続くことになったんです。
――『スピリッツ オブ ガッタス』の中では、ハロプロのフットサル活動が「フットサルの普及と女子サッカーの応援のためである」ということの説明が足りなかった。そして、「期間限定だった」という言葉も不正確だった。ハロプロのフットサル活動は、スタート時から長期的な視野を持った挑戦だった。
吉澤 最初はどうなるかわからなかった部分もあったかもしれない。でも、都大会にチャレンジしたり、その後も私たちが活動を続けてきたのは、一番に「フットサルの普及」のためでした。その中で、私個人としては、チームを強くしなければ「フットサルの普及」には繋がらないと思ったんです。ただ「私たちフットサルやってます」じゃ、誰も興味を持ってくれない。芸能人がやっているということで、チャラチャラやっていると思われるかもしれない。だからまずは結果を出したかった。うまくなって強くなりたかった。キャプテンとして、「フットサルの普及」という理念を理解してもらうためにチームを強くする、そのためにはどうすればいいかをずっと考えてやってきたというのはありますね。

――実際に、今までフットサルに興味を持たなかった女性や子供という層の方々が、フットサル場に増えたと聞きます。その中でも「ガッタスがフットサルをしているのを見て興味を持った」という人が多いという話をよく耳にします。
吉澤 そういうのを聞くとすごく嬉しいですね。私たちは「フットサルの普及」のために今まで活動を続けてきているので。実際に試合会場でも、私たちのサポーターの方が来てくださるだけでなく、一般の方も増えてきています。応援してくれる人が増えたということは、それだけフットサルに興味を持ってくれた人が増えたということ。私たちはそのためにやっているので、少しは実現できているかなって思うと、それは試合に勝つことと同じくらい嬉しいですね。
――今後、ガッタスとして「フットサルの普及」のために、今以上にやりたいと思っていることはありますか?
吉澤 去年、横浜国際競技場で横浜Fマリノスのサポーターの前で試合をさせていただきました。その時は、試合に勝てたことと同じくらい、日本サッカー協会の方々に「私たちはこういう形で普及活動をやっています」ということを見てもらえたことが嬉しかったですね。あと、今年7月に行ったフットサル・クリニックは、「フットサルの普及」に少しは繋がったんじゃないかっていう手応えを感じました。だから今後もフットサル・クリニックはどんどんやりたいですね。
――「フットサルの普及のためにぜひ」と言われたら……。
吉澤 いつでもすっ飛んでいきますよ(笑)。スポーツを通して学ぶことっていっぱいある。スポーツの楽しさをフットサルを通じて伝えられればいいなと思っています。私も子供の頃にスポーツをしていたことで、いろんなことを学ぶことができました。フットサルはスポーツの中でも気楽に始められる競技だと思う。真剣にやってくれれば嬉しいけど、まずは気楽な気持ちでフットサルを始めてほしいですね。気楽に始めた中に、フットサルが大好きになる子も出てくるだろうし、才能がある子も出てくるはず。いい素質を持っている人はいっぱいいると思うから、フットサルを始めるきっかけを私たちがこれからもどんどん作っていきたいですね。
――ガッタスも、もともとはサッカーやフットサルの未経験者の集まりでした。そんなメンバーが今、こんなにフットサルに熱中していますもんね。
吉澤 もちろん「フットサルの普及」が大前提なんですけど、個人的にはもっと単純に「フットサルってお勧めですよ」みたいな感じですね。北澤監督もよく言うんですけど、スポーツってすごく人生に役立つものなんです。いろんな考えも生まれてくるし、今まで知らなかった自分の一面も見えてくる。秘めていた可能性が出てきたり、いろんな新たな発見ができるのがスポーツのいいところ。フットサルをやることで、みんなもっといろんな発見をしてほしいって思います。
――12月15日にはスフィアリーグが開幕します。そこではまた新たな発見がありそうですね。
吉澤10月の大会の表彰式で「勝っても悔しい」って言ったんですけど、あれはあの場で言うことがよかったのかどうかは別にして、あの言葉にウソはないんです。スフィアリーグは1年という長丁場なので、毎大会ごとに課題を持って挑み、毎回成長していきたいと思っています。それは私だけではなく、ガッタスのメンバー全員がそう思っているだろし、北澤監督も同じ考えだと思う。来年、最後の大会が終わった時、「このスフィアリーグの1年の間で、ガッタスはすごい成長したね」とみんなに言われるように今から頑張っていきたいと思います。
――初めて試合のテレビでの生中継もあり、今まで以上に多くの人がガッタスの試合に注目すると思います。
吉澤 テレビ中継されることに加えて、スフィアリーグは東京以外でも開催される予定なので、今まで以上に多くの人に実際に会場でも見てもらえる可能性がある。スフィアリーグで私たちの試合を初めて見るという人も多いはず。だから、スフィアリーグは「フットサルの普及」の面でも本当に大事な大会だと思っています。だから、私の中では、ガッタスは「フットサルの普及」と「チームとしてのレベルアップ」という2つの目標を常に意識しながら戦っていきたいと思っています。芸能人のフットサル大会を通じて、多くの人にフットサルの楽しさを知ってもらいたい。そして、今後は一般のチームとも試合をやってもっと「フットサルの普及」に繋げたい。それはガッタスが本来目指している方向性なんで、これからもそれらを常に意識しながら頑張っていきたいですね。そして、また近いうちに『スピリッツ オブ ガッタス』の続編が出せるくらいになりたいですね。
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